受け口は、著しい舌などの機能の問題がある場合や、遺伝的要素が関係しているので、治療が難しい状態です。
一旦治ったとしても再発することもあり、それをなるべく防ぐためには早期に治療する必要があります。
受け口は下あごの成長が大きすぎると同時に、上あごの成長が著しく不足していることがほとんどです。
その結果、顔の鼻周辺が前後的に凹んだ顔貌になりがちです。
上あごの成長は、永久歯が生え始めた頃にはほぼ止まってしまいます。
逆に、乳歯がしっかりしている(根が十分残っていてぐらついていない)段階で治療を開始すると、顔の中央部が豊かな「良い顔」になることが期待できます。
さくら総合歯科ではの受け口の治療は、基本手乳歯が永久歯に生え替わる前に開始します。
ポイントは、少しでも早く治療を開始することです。
受け口の治療は、主に3つのステップで行います。
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生活習慣指導と、簡単な体操やお口の訓練を行います。
マウスピース型の装置を1〜2種類使用します。
お口の訓練や生活習慣指導も行います。
この装置は1年以下をめどに使用します。
ステップ2までで治らない場合で更なる治療を希望される場合、ステップ4に進みます。
半年程度、お口の訓練や生活習慣の確認・再指導を行いながら経過観察を行います。
問題なければ終了です。(歯並びの治療を望まれない場合)
受け口治療の注意事項
受け口はお口の機能・生育環境・生活習慣の影響を極めて強く受けており、必ず治るとは限りません。
治療前にも説明しておりますが、このことを了承していただいた上で治療を開始します。
多くの場合は治りますが、治らない可能性もあるので治療費を極めて安価に設定してあります。
生活習慣指導などをご家庭でしっかり行っていただくことが、治療成功率を高めます。
「受け口」は上下のあごの位置関係の問題であり、歯並びの問題ではありません。
受け口のお子様は、下あごは比較的発育が良いので、下の歯並びは問題のないことが多いのですが、上あごの発育が極めてよくないために、上の歯ならびはかなり悪くなりがちです。
歯並びの治療も希望される場合は、受け口が治った時点で診断を行い、治療法を提案します。
ただ、歯並びの治療中に受け口が再発することがあることから、慎重な対応が必要になります。
かみ合わせが正常になると上あごの発育は促進されますが、それだけではそれまでに発育すべきであった量を取り戻すことは望めません。
そこで、上あごは装置の力を借りると共に、食生活の改善により成長を促すことが必須です。
上あごの成長を促す装置
・ 急速拡大装置
・ BB1
・ 床矯正装置
・ 3Dリンガル装置