矯正治療Q&A

矯正治療Q&A

Q&A(よくある質問)

このページでは、四日市市さくら総合歯科の歯を抜かない矯正治療に関する、よくあるご質問に対してお答えしています。

Q 矯正治療はいつ始めるのがよいですか?

A

「開始時期は早ければ早いほどよい」と考えています。
そもそも歯ならびが悪くなるのには後天的な理由があり、それは年齢が低いほど改善できる確率が高まります。
とくに、受け口や下あごのずれ(顎偏位)は永久歯が生え始める前に治療しないと、治すことが難しくなります。
また、歯ならびの乱れについても、明らかに永久歯のはえるスペースがたりなさそうな場合は、永久歯にはえかわる前に開始した方がよいでしょう。
お子様が治療に協力的ではない場合、歯ならびが悪くなるか微妙な場合は、少なくとも犬歯(糸切歯:3番目の歯)がはえかわる1年以上前(小学校低学年)に開始するべきです。

Q 治療期間は短い方が良い、とネットに書いてありました。本当でしょうか?

A

 

歯を抜いて治療する従来からの方法は、原則として永久歯が生えそろってから行います。
したがって、歯が生えるのを待つ必要がありません。
また、歯を抜いてスペースを作るので、歯を並べるためのスペースは瞬時に確保できます。
しかし、本HPで説明しているとおり、その結果呼吸にとって重要な舌が好ましくない位置に押しやられてしまい、呼吸に悪影響を及ぼす可能性があります。
呼吸は人間など動物にとって最も大切な機能です。
呼吸に悪影響を及ぼさないように歯ならびを直すためには、まだ永久歯の生えそろっていない時点からあごの成長を促し、抜歯せずに治療することが必要です。
この場合、歯が順に生えてくるのを待ちながら治療するので、治療期間はどうしても長くなります。
しかし そのほうが、かけがえのない呼吸にとってこのましい、と当院では考えています。

Q 犬歯(糸切歯:3番目の歯)が永久歯に生え替わってしまいました。この場合、さくら総合歯科での矯正治療は出来ないのでしょうか?

A

出来ないことはないのですが、
・多くの場合、永久歯を抜いてスペースを作る必要がある。
・ 治療期間がかかる
・ 装置の交換回数が多くなる→治療費がかかる
・ 治療結果にある程度妥協が必要になる場合がある
など、治療開始時期を遅らせるメリットはありません。
治療開始時期が遅くなった場合で抜歯が必要になる可能性がある場合は、当院での治療はできません。

Q 矯正治療は痛い、と聞いたことがあるのですが、さくら総合歯科のハイブリッド矯正はどうですか?

A

当院で行っているマイオブレイスによる治療は、原則痛くありません。
付随する色々な装置の脱着時や使用時に、稀に若干の痛みを感じる場合がありますが、それはどんな治療法でも同じです。
マルチブラケットと呼ばれるハリガネを巻く従来の方法では、ワイヤーを変える度数日間強い痛みを感じることがありますが、当院では原則としてマルチブラケットは使用していません。
(私の弟も小学6年生から矯正をしていましたが、針金装着の翌日は『痛い~』と言いながら泣いていました。)
稀に使用する場合も、既に動き始めた歯の微修正に使うのみですので、痛みはほとんどありませんので、ご安心下さい。

Q マイオブレイスによる矯正はどんな装置を使いますか?

A

マウスピースのような既製品の装置を使用します。
様々な種類・サイズがあり、症状や目的に応じ、適宜使い分けます。
装置の選択は、この装置に関する知識と経験が必要です。
マイオブレイス単独で歯ならびが治る症例は限られており、多くの場合他の装置と組み合わせて使用します。
詳細は、「矯正治療の種類と特徴」のページをご覧下さい。

Q マイオブレイスは、ただお口の中に入れるだけで治療できるのですか?

A

残念ながら、ただ入れればよい、というわけにはいきません。
マイオブレイスは、お口周囲の筋肉を訓練するための装置です。
保護者並びにお子様が問題を認識し、それを改善する方法について詳しく指導を受けた上で、正しく使用しなければよい結果が得られません。
マイオブレイスには様々な種類があり、正しい知識に基づいて選択しないと、予期せぬ結果をもたらす場合があります。
四日市市さくら総合歯科院長は、マイオブレイス開発者達の講演を何度も聴講し、本部のあるオーストラリアへも研修に行き、その特性を理解した上でマイオブレイスによる治療を行っています。

Qマイオブレイスのみで歯ならびが治る、と聞きました。本当ですか?

A

軽度の歯ならび異常や、過蓋咬合の場合はマイオブレイスのみで治療できる場合があります。
ただ、多くの場合は補助的な装置を使わないと、よい歯ならびが得られないことが多いと言えます。

Q 床矯正(しょうきょうせい)はどんな装置を使いますか?

A

入れ歯のような、取り外しの出来るオーダーメイドの装置を使用します。
装置はあごを左右に広げる装置、前に広げる装置、奥へ移動させる装置、がたがたになった歯を綺麗に並べる装置、など色々な種類があります。
通常、永久歯の生えるスペースを確保するため、まずあごを広げる装置を使用し、その後確保されたスペースに歯を綺麗に並べる装置を作成します。
治療開始が遅い場合、歯ならびが非常に悪い場合は、更にいくつかの装置が必要になります。
ただ、床矯正のみで治療すると奥歯のかみ合わせが悪くなる場合が多いので、当院では他の方法の補助としてのみ使用しています。

Q マイオブレイスによる矯正治療は、成人でも出来ますか?

A

ごく軽度な場合にのみ効果が期待できますが、原則適応外と考えてください。
ただし、一部のかみ合わせ異常では、長期的に使用すれば効果が期待できる場合もあります。

Q 装置はいつ はめるのですか?

A

装置によって異なります。

マイオブレイス

日中2時間(在宅時)、就寝時に装着します。

バイオブロック・床矯正装置

原則として1日中装着していただきます。
床矯正装置は、歯磨き・食事の時は外していただきます。
バイオブロックは歯磨きの時のみ外します。

フェイスマスク

急速拡大装置に併用します。在宅時ずっと(就寝時も含む)装着します。
お口の中に装着する固定式の装置は、取り外しできませんので1日中装着することになります。

Q 床矯正装置は取り外しが難しそうです。誰にでも出来ますか?

A

装置の取り外しは、慣れるまでは保護者の方に行っていただく場合もありますが、お子様自身でも少し練習すれば簡単に取り外しができます。
むしろ、保護者の方より上手に取り外しが出来るようになります。
ただ、注意していただかなければならない事は、お子様自身では装置がきちんと装着されているかどうかがわかりにくいので、必ず保護者の方が正しい位置に装着されているか、毎日確認していただく必要があります。 
床矯正治療を順調に進めていくためには、正しく装置を装着していただくことが鍵となります。
院長の経験上、お子様任せにしておられる場合、装置の取り扱いに問題が起こるケースが多く、保護者の方が責任を持って治療に参加される必要があります。
決してお子様任せにしないで下さい!

Q 前歯の歯ならびががたがたの人はよく見かけますが、奥歯の歯ならびの悪い人は少ない気がします。どうしてですか?

A

乳歯が永久歯にはえかわる時期は、6歳前後に前4本が生え替わり、数年後に3番目から5番目の歯がはえかわります。
前4本の歯の幅の合計は、乳歯より永久歯の方がはるかに大きいのに対し、下の3~5番目の歯の幅の合計は、永久歯より乳歯の方が大きいので、奥歯(4番目より後ろの歯)はよほどのことがない限り、スペースが不足することはなく、歯ならびは悪くなりません。
ただ、上の3~5番目の歯に関しては、近年永久歯が大きくなっていることから、はみ出しやすい糸切り歯が外側に生えてしまう(八重歯)ことがあります。
奥歯の歯ならびが悪くなる原因の多くは、虫歯を放置してぼろぼろになったり、早期に抜いてしまった場合に後方の歯が前に移動してくることにより、永久歯のはえるスペースが少なくなってしまうことが原因です。
最近では、乳歯の虫歯を放置する保護者の方は殆どおられませんので、奥歯の歯ならび異常は少なくなってきていると思われます。
一方、奥歯の中でも最後方にある7番目の歯と親知らず(8番目の歯)は、あごの小さい現代人では真っ直ぐはえるのに充分なスペースがない場合が多く、少し傾いたり、大きく傾いたり、時にはえてこない場合があります。

Q 歯が一本だけゆがんでいます。そこだけ矯正することは出来ますか?

A

この要望は結構多いのですが、歯がきちんと並ばないのは、永久歯がはえるのに必要なスペースがたりないことが原因です。
したがって、まず全部の歯を動かしてスペースを確保する必要があります。

Q 3歳でまだ乳歯しかありませんが、歯ならびはきれいです。矯正の治療は必要ありませんよね?

A

3歳になった頃には、歯と歯の間にすき間ができはじめるのが正常です。
もしこの段階で歯ならびが良くても永久歯に生え替わると、殆どの場合歯ならびが悪くなります。
そういうお子様は、お口の機能や姿勢に問題があるので、その時点で歯ならび悪化の予防・姿勢や口呼吸の修正訓練等を行う必要があります。

Q 悪い歯ならびは確実に予防できますか?

A

残念ながら、確実な予防法は存在しません。
結果は、保護者の方が歯科医院の指導をどれだけ実践するか、に左右されます。
ただ、なるべく早く対応することにより、予防の成功確率は増し、たとえ歯ならび治療が必要になったとしても、治療が簡単・治療期間の短縮・治療後の歯ならびの崩れがおきにくい、など、かけがえのないメリットがあります。