横向き寝、特にうつ伏せ寝は歯ならびを悪くする大きな原因です。
ただし、何の対策もせず仰向けに寝かせると、呼吸に問題を起こすことがあるので注意が必要です。
寝相の影響を少なくするためには、適切な枕を使うことも重要です。
矯正治療が終わったあとの『歯ならび異常の再発』の原因の多くは、この寝相にある、と考えている歯科医師が多く、治療が一段落するまでに寝相を修正する、あるいは寝相の影響をなくすことが必須と言えます。
特に、うつ伏せ寝は歯ならびのみならず、将来の歯周病の悪化などにも関係するので、100%やめる必要があります。
うつ伏せ寝が直らない場合、呼吸のよくない場合が多いので、呼吸の状態を良くする手術をお勧めする場合があります(この手術は当院では行っておりません)。
姿勢がよくないと、舌が下後方に引っ張られ、本来の位置からはずれてしまいます。
上あごは舌に内側から押され続ける事により充分な成長が得られます。
舌が正しい位置からはずれてしまうと、充分な上あごの成長が得られず、結果として歯ならびは悪化します。
足指や靴が影響するのは、主に 「かみ合わせ」 です。
足指の問題や不適切な靴の選択・履き方は姿勢の歪み・傾きに影響を及ぼします。
下あごの位置は姿勢の影響を強く受けます。
その結果、下あごはずれた状態になり、咬み合せがずれてしまいます。
特に、成長期の乳歯から永久歯に生え替わる時期にあごがずれていると、下あごがずれたままの位置でかみ合ってしまい、一生あごがずれたままの位置で固定されることになりかねません。